星形ドライバー(トルクスドライバー)がない時の代用方法4選!安全にネジを外すコツ

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精密機器の修理やちょっとしたDIYをしていると、「あれ、このネジ、いつものプラスやマイナスじゃない…」と戸惑うことはありませんか?

それが星形ドライバー(トルクスドライバー)が必要なネジです。

スマホやゲーム機、自動車パーツなど幅広い分野で使われており、強い固定力と耐久性を持つのが特徴です。

ところが、星形ドライバーは家庭に常備している人が少なく、いざという時に手元になくて困るケースも多いもの。

そんなときに役立つのが、代用品による応急対応です。

ただし、適切に使わないとネジ穴を潰したり、思わぬケガにつながったりするリスクもあります。

この記事では、星形ドライバーがないときに試せる代用方法と、その際に注意すべきポイントをわかりやすく解説していきます。

星形ドライバーとは?特徴と使われる場面

星形ドライバーの基本構造

星形ドライバーは、先端が六つの角を持つ星形になっている特殊なドライバーです。

一般的には「トルクスドライバー」とも呼ばれ、サイズによってT5やT10など規格があります。

通常のプラスやマイナスに比べ、ネジと工具のかみ合わせが強く、力をかけやすい構造になっています。

そのため、ネジ穴がつぶれにくく、しっかりとトルクを伝えられるのが特徴です。

スマホやゲーム機、PCパーツなど精密機器から、自動車部品まで幅広く利用されています。

プラスドライバーやマイナスとの違い

プラスやマイナスのネジは日常的に目にしますが、星形ネジはそれらに比べて耐久性が高いです。

例えばプラスネジは強く締めすぎるとネジ穴が潰れやすいですが、星形は面で接触するためネジをしっかり固定できます。

加えて、星形は意図的に「専用工具がないと開けられない」ように設計されている場合もあり、セキュリティの役割も果たしています。

星形ネジが使われる代表的な製品

星形ネジは、iPhoneやMacBookなどのApple製品、PlayStationやNintendo Switchといったゲーム機、パソコンのHDDやSSDにもよく使われます。

また、自動車の内装やバイクのパーツなど、強い固定力が必要な部分でも採用されています。

星形ドライバーが必要になる理由

星形ドライバーが必要になる最大の理由は「ネジを傷つけずに外せる」ことです。

無理にプラスやマイナスを使うと、ネジ穴がすぐに潰れたり滑ったりしてしまいます。

特に精密機器は内部部品を傷つけやすいため、専用工具を使うことが重要です。

専用工具を持つメリット

専用の星形ドライバーを持っていれば、作業がスムーズに進み、無駄な力をかけずに済みます。

また、ネジ穴をつぶして修理不能になるリスクを防げる点も大きなメリットです。

特にスマホやゲーム機の修理に挑戦したい人には必須といえるでしょう。

星形ドライバーの代用品になる道具

六角レンチを使う方法

星形ネジのサイズによっては、六角レンチで代用できる場合があります。

特に少し大きめのネジなら角がかみ合うことがあり、しっかり力を伝えられます。

ただし完全に形が合うわけではないので、強引に回すとネジ穴を傷つける危険があります。

慎重に力をかけ、少しずつ回すのがコツです。

小さめのマイナスドライバーを使う方法

小型のマイナスドライバーをネジの溝に斜めに差し込み、2点で引っかける方法があります。

星形の角に上手く当たれば回せることがありますが、精密機器の小さなネジには適しません。

滑ってしまうことも多いため、力の入れすぎには注意が必要です。

精密ドライバーで代用できる場合

メガネ修理などに使う精密ドライバーセットを持っている人なら、その中に合うサイズが見つかることもあります。

特に「+」や「−」以外の特殊形状が含まれているセットなら、星形に近いものを応用できる可能性があります。

ペンチやラジオペンチで回す方法

ネジの頭が少し出ている場合には、ラジオペンチで挟んで回す方法もあります。

この場合、ネジ穴の形状は関係ありません。

ただし強い力をかけるとネジが変形してしまい、再利用できなくなることもあるため、応急的な手段と考えるべきです。

家にある工具で応急対応する工夫

どうしても工具がないときは、クリップや小さな金属片を差し込んで回そうとする人もいます。

確かに一時的に動くことはありますが、ネジや工具の破損リスクが高くおすすめはできません。

本格的な修理や分解では、あくまで応急処置と心得ておくのが賢明です。

代用するときの注意点とリスク

ネジ穴をつぶしてしまう危険性

星形ドライバー以外で無理に回そうとすると、ネジ穴がつぶれてしまうことがよくあります。

穴が潰れると工具がかからなくなり、外すことがほぼ不可能になる場合もあります。

特に精密機器の小さなネジでは一度潰れると修復は困難です。

工具が滑ってケガをするリスク

不適切な工具を使うと、滑って手を怪我する恐れもあります。

マイナスドライバーを斜めに差し込んで力をかけたときなどは特に危険です。

作業中は必ず手袋をするか、指先を刃先に近づけないよう注意が必要です。

精密機器の場合に起こりやすいトラブル

スマホやゲーム機などは内部が非常にデリケートです。代用品で無理に回すと、周囲の基板やパーツを傷つける可能性があります。

ネジを外す前に「その機器が保証対象外になるリスク」も確認しておくと安心です。

ネジが固い時のNG行動

固いネジに対して力任せに回すのはNGです。

ドライバーをハンマーで叩くなどの行為も、周囲の部品を破損させてしまいます

。固着したネジには潤滑スプレーを使う方が安全で確実です。

専用ドライバーを用意すべきシーン

どうしても大切な製品を扱う場合、代用品での対応はリスクが高すぎます。

スマホ修理やパソコン分解のように失敗が許されないシーンでは、必ず専用の星形ドライバーを購入した方が結果的に安く済みます。

どうしても外せない時の対処法

潤滑スプレーを使う

ネジが固くて回らない場合は、潤滑スプレー(例:KURE5-56)を吹きかけて数分待つと動きやすくなります。

サビや汚れが原因の場合に効果的です。ただし精密機器の場合は液体が内部に入らないよう注意が必要です。

ゴムを挟んで摩擦を高める

ドライバーとネジの間に輪ゴムやゴム手袋の切れ端を挟むと摩擦が増し、滑りにくくなります。

この方法はネジ穴がやや潰れてしまった場合にも有効で、最後のひと押しとして役立ちます。

ネジ外し専用ツールを利用する

市販されている「ネジ外しビット」や「エキストラクター」を使えば、潰れたネジでも取り外せます。

ドリルに取り付けて使用するものもあり、頑固なネジに強力な効果を発揮します。DIYをよくする人なら揃えておくと安心です。

修理業者に依頼する選択肢

大切なスマホやゲーム機なら、無理に自分で外そうとせず修理業者に依頼するのも賢い方法です。

費用はかかりますが、確実に安全に修理してもらえるため、失敗してさらに高額になるリスクを防げます。

ネジの交換も視野に入れる

ネジが外せたとしても、潰れたネジを再利用するのは危険です。

ホームセンターや通販で同規格の星形ネジを購入し、交換してしまうのがおすすめです。次回以降もスムーズに作業できるようになります。

まとめ

星形ドライバーは精密機器や自動車などで幅広く使われる専用工具で、プラスやマイナスでは代用しにくい特徴があります。

どうしても手元にない場合は六角レンチやマイナスドライバーなどで応急対応できますが、ネジ穴を潰したりケガをしたりするリスクが大きいため注意が必要です。

固いネジには潤滑スプレーやゴムを使い、それでも無理なら専用ツールや修理業者に頼るのが安心です。

最終的には専用の星形ドライバーを手に入れておくのが、最も安全で効率的な方法といえます。






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