「この国旗、白と緑と赤だけど、どこの国だっけ?」
オリンピックやワールドカップなどでよく見かけるけれど、意外と混乱しがちな“白・緑・赤”の組み合わせ。
この記事では、似ている国旗の見分け方や、その意味・背景までやさしく解説!
旅行や国際ニュースがもっと楽しくなる国旗知識をお届けします。
白・緑・赤の3色でできた国旗は世界にいくつある?
白・緑・赤が使われる理由と象徴
国旗の色にはそれぞれ意味が込められています。
白・緑・赤という3色の組み合わせは世界中でよく使われており、それぞれの色が象徴する意味もあります。
白:平和、純粋、信仰、希望
緑:自然、農業、自由、イスラム教の象徴
赤:血、独立、勇気、犠牲
この3色の組み合わせは、特にヨーロッパ、アジア、アフリカの国々で多く見られ、民族の団結や宗教的背景がデザインに反映されています。
3色が横または縦に並ぶパターン
白・緑・赤を使った国旗には、大きく分けて以下のようなデザインのパターンがあります。
縦3色(トリコロール):イタリアなど
横3色:ハンガリー、ブルガリアなど
特殊配置:イラン(文字入り)、メキシコ(紋章あり)、オマーン(縦横ミックス)
見た目は似ていても、並び順や紋章の有無などで、どこの国の旗かを見分けることができます。
世界に存在する同系統の国旗の国
以下のような国々が、白・緑・赤の3色を使っています。
国名 | デザイン | 備考 |
---|---|---|
イタリア | 縦:緑・白・赤 | シンプルなトリコロール。食文化とも関連 |
ハンガリー | 横:赤・白・緑 | 明るめの配色。革命と自由の象徴 |
ブルガリア | 横:白・緑・赤 | 落ち着いた色合い。農業と平和を表現 |
イラン | 横:緑・白・赤+文字 | アラビア語の装飾とイスラム的象徴 |
メキシコ | 縦:緑・白・赤+国章 | ワシとサボテンの紋章入り。イタリアに似る |
マダガスカル | 左に縦白、右に横:緑・赤 | アフリカの自然と独立運動を表現 |
オマーン | 左に縦赤+右に横:白・緑・赤 | 国章入りのユニークなレイアウト |
似ているけど違う!紛らわしい国旗たち
特にイタリアとメキシコ、ハンガリーとブルガリアのように、配色や構成が非常に似ていて、混乱しやすい国旗があります。
しかし、国章や並び順の違いに注目すれば見分けることができます。
例えば、メキシコは中央に「ワシとサボテン」の国章が入っているのが特徴。
ブルガリアとハンガリーは、白と赤の位置が逆です。
「よく見るけど名前が出てこない国旗」ランキング
テレビやオリンピック中継などで見かけても、「あの旗どこの国だっけ…?」と名前がすぐに出てこない国も多いですよね。
白・緑・赤の組み合わせの国旗はその典型例。
特にハンガリーとブルガリアは日本ではなじみが薄く、間違えやすい国の上位にランクインしています。
イタリアの国旗:縦3色の代表格
イタリア国旗のデザインと意味
イタリアの国旗は、左から緑・白・赤の縦3色で構成されています。
これはいわゆる「トリコロール(三色旗)」のひとつで、フランスの影響を受けて採用されたと言われています。
色の意味は以下のように解釈されています:
緑:自由、国土、希望
白:信仰、雪、純粋さ
赤:勇気、犠牲、愛国心
イタリア国民の歴史的な闘争や情熱が色に込められています。
白・緑・赤の並び順と由来
イタリアの旗は左から緑→白→赤という順番が特徴です。
この配色は、18世紀末のナポレオン時代に由来しているとされ、当初は軍旗として使われていました。その後、統一運動を経て現在の国旗デザインに定着しました。
順番を間違えると、全く違う国(例:ブルガリア)になってしまうため、要注意です。
イタリア料理と国旗の意外な関係
イタリア国旗の3色は、トマト(赤)・モッツァレラ(白)・バジル(緑)に例えられることもあります。
これはイタリア料理の代表「カプレーゼ」や「マルゲリータピザ」などの配色と一致しており、国民の誇りを食文化でも感じることができます。
つまり、イタリア人にとっては国旗も食も「アイデンティティ」そのものなのです。
フランスとの見分け方
フランスの国旗も縦3色ですが、左から「青・白・赤」です。
並びが異なるだけでかなり似ているため、国際イベントでは混同されやすいです。色の順番に注意して見れば、イタリア(緑から始まる)とフランス(青から始まる)の違いは一目瞭然です。
観光スポットでも見られる国旗の使われ方
イタリアの観光地、特にローマやフィレンツェ、ミラノの建物には、国旗が高く掲げられていることが多いです。
スタジアムやレストランでもよく見かけるので、旅行の際は意識して見てみると楽しい発見がありますよ!
ハンガリーとブルガリア:似ているけど別の国!
ハンガリーの国旗とその意味
ハンガリーの国旗は横三色で上から赤・白・緑の順番です。
それぞれの色の意味は以下の通りです。
赤:祖国のために流された血
白:自由と平和
緑:希望、国土の豊かさ
ヨーロッパ中部に位置するハンガリーは、オーストリア=ハンガリー帝国の歴史などもあり、独自の文化と誇りがこの国旗に込められています。
ブルガリアの国旗とその意味
ブルガリアの国旗も横三色ですが、順番が異なり、上から白・緑・赤です。
白:平和、自由
緑:農業と自然
赤:独立を勝ち取るために流された血
似たような色を使っていながら、国の歴史的背景や象徴は異なっています。
両国の違いと歴史的背景
ハンガリーとブルガリアは、共に東ヨーロッパに位置しており、社会主義体制や独立運動などの歴史的経験も共通しています。
そのため、国旗に使われている色や配置が似ているのも納得です。
しかし、赤が上か下かという違いで国が全く変わってしまうため、よく見て覚えておきましょう。
横3色の国旗の見分け方
横に色が並んでいる国旗は混同されやすいですが、順番をしっかり覚えておくのがポイントです。
ハンガリー:赤・白・緑(上から)
ブルガリア:白・緑・赤(上から)
「ハンガリーは赤から始まる」と覚えておくとわかりやすいです。
「東欧=似た国旗」説の真相とは?
実は、旧共産圏の国々では「汎スラブ色(赤・青・白)」や「革命色(赤・緑)」など、似た色がよく使われてきました。ブルガリアやハンガリーもその影響を受けており、旗の色使いに共通点が多く見られます。
文化的なつながりと政治的歴史が、似た国旗を生んだ背景にあるのです。
その他の白・緑・赤の国旗を持つ国たち
イランの国旗とイスラムの関係
イランの国旗は緑・白・赤の横三色に、中央にアラビア文字の「アッラー」が描かれている独特なデザインです。
また、緑の帯と赤の帯には「アッラーフ・アクバル(神は偉大なり)」という言葉が繰り返し装飾されています。
緑はイスラム、白は平和、赤は勇気を意味しています。
マダガスカルやオマーンの独特な配置
マダガスカルの国旗は白・緑・赤を使っていますが、配置が特殊です。左に縦の白い帯、右側に緑と赤の横帯が並ぶデザインです。国の独立運動と自然を象徴しています。
一方、オマーンは縦の赤い帯と、右に白・緑・赤の横帯が並ぶ珍しいデザインで、左上に国章が描かれているのが特徴です。
メキシコはなぜ似ているようで違うのか?
メキシコの国旗はイタリアと同じ配色の縦三色(緑・白・赤)ですが、中央にワシとサボテンの国章が描かれており、見分けやすくなっています。
色の意味も異なり、メキシコでは:
緑:独立
白:宗教(カトリック)
赤:統一と血
という歴史的意味が込められています。
色は同じでも国ごとに意味が違う
同じ「白・緑・赤」という色でも、国によってまったく異なる意味があります。
宗教、戦争、独立運動、自然など、その国の背景や文化を知ると国旗の色にも深い理解が生まれます。
世界には似たような国旗がたくさんありますが、ちゃんと意味があって違うもの。
それがわかると、国旗を見るのがもっと楽しくなります!
まとめ
白・緑・赤の3色を使った国旗は、世界にたくさんあります。
しかし、見た目が似ていても、それぞれの国には独自の意味と歴史があります。
配置の順番や紋章、文化背景を知ることで、国旗への理解が深まり、見分け方も簡単になります。
「この旗どこの国だろう?」と疑問に思ったときは、ぜひ今回の知識を思い出してみてください。
きっと世界の見え方が少し変わるはずです。
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