夜中、隣で寝ている家族や友達がうなされていると、
「起こしてあげた方がいいのかな?」
「そのまま寝かせておいた方がいいのかな?」
と迷うことがありますよね。
苦しそうな寝言や動きに気づくと、心配になるのは当然のことです。
この記事では、うなされている人を起こすべきかどうかの判断ポイントや、正しい起こし方、そしてうなされにくくするための予防法までを解説します。
家族の睡眠を見守る上で役立つ知識として、最後まで読んでみてください。
うなされているってどういう状態?
夜、隣で寝ている家族や友達が突然「うう…」とうなっていたり、寝言を言ったり、体をバタバタ動かしていたりすると、心配になりますよね。
そんなとき、「うなされてるけど、起こした方がいいのかな?」と迷った経験がある人も多いはず。
「うなされる」とは、眠っている間に不安や恐怖、苦しさなどを感じて、声を出したり体を動かしたりすることです。
よくある原因としては、次のようなものが考えられます。
・怖い夢(悪夢)を見ている
・精神的なストレスが強い
・発熱や風邪などの体調不良
・寝る直前までの刺激(ホラー映画、ゲームなど)
・睡眠の質が悪い(浅い眠り・寝汗など)
うなされる状態は、本人にとっては無意識のうちに苦しい思いをしているサインともいえます。
見ている側としては放っておけない気持ちになりますよね。
結論:うなされている人を起こすのは状況による
では実際に、うなされている人を起こすべきかどうか。
結論から言うと、うなされ方がひどい場合や、苦しそうに見えるときは、やさしく起こしてあげた方がよいケースが多いです。
とくに以下のような様子が見られるときは、起こしてあげることで本人がホッとして、再び安心して眠ることができます。
起こした方が良いケース
・明らかに苦しそうな表情をしている
・寝言で「助けて」「こわい」など、不安な言葉を言っている
・大量の汗をかいている、体が震えている
・体調を崩していて高熱があるとき
・うなされながら暴れる・叫ぶなど、激しい動きがあるとき
こういった場合は、悪夢に入り込んで苦しんでいる可能性が高いです。
起こしてあげることで、夢の中から現実に戻り、安心できます。
ただし、「起こす」といっても、乱暴に体を揺さぶったり、大声で叫んだりするのはNGです。
驚かせてしまうと、寝ぼけて混乱したり、恐怖が残ったりすることがあります。
次の項目では、やさしく、安心させるような起こし方について紹介します。
起こすときのポイントと注意点
うなされている人を起こすときに大切なのは、そっと・やさしく・安心できる方法で声をかけることです。
おすすめの起こし方
・肩や背中を軽くトントンとたたく
・顔や腕にやさしく触れて刺激を与える
・落ち着いた声で「大丈夫だよ」「怖い夢だったね」とゆっくり声をかける
・名前を呼んで、目を開けるまでそばで見守る
・目が覚めたら、水を一口飲ませる・深呼吸を促すなどして安心させる
ポイントは、「いきなり起こす」のではなく、少しずつ現実に戻ってこられるように導くことです。
夜中に急に起こされるとびっくりしてしまう人も多いので、「優しく・静かに・安心感を与える」ことを意識して声かけをしましょう。
起こさない方がいいケースもある?
ただし、うなされていても無理に起こさなくてもよい場合もあります。
たとえば次のようなケースでは、そっと見守る方が良い場合もあるのです。
起こさなくても大丈夫なケース
・軽くうなっているだけで、すぐに静かになる
・同じような様子が短時間で収まり、呼吸も安定している
・本人がうなされることが多く、慣れている(ストレスが続いている時期など)
・寝ぼけやすく、起こすと混乱してしまうタイプの人
このような場合は、あえて起こすことで睡眠のリズムを乱してしまうこともあります。
様子を見ながら、必要であれば起こす、という柔軟な対応が大切です。
大事なのは「今この人は本当に起きる必要があるのか?」を見極めること。苦しそうでなければ、毛布を整えてあげたり、静かな空間を保ってあげるだけでも十分なサポートになります。
うなされないようにする予防法とは?
そもそも、うなされることを減らすことができれば、起こすかどうかで悩む必要もなくなりますよね。
そこで、うなされないためのちょっとした工夫や予防法をご紹介します。
夜におすすめの習慣
・寝る前はスマホやゲームをやりすぎない
・お風呂にゆっくり入ってリラックスする
・温かい飲み物(白湯やハーブティーなど)を飲む
・お気に入りの音楽を小さな音で流す
・心配事をノートに書き出して頭をすっきりさせる
・部屋を暗くし、寝具の温度や湿度を快適に整える
また、ストレスがたまっているときは、無理に元気になろうとせず、静かな時間や1人の時間を大切にすることも重要です。
大切なのは、「ぐっすり眠れる準備をしてあげること」。体と心のケアを意識して、ゆったりした夜を過ごしましょう。
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まとめ
「うなされている人は起こすべき?」という疑問に対しては、状況によって判断することが大切です。
明らかに苦しそうな場合や、悪夢を見ている様子があるときは、やさしく起こしてあげる方が安心できる
軽い場合やすぐに落ち着く場合は、そっと見守るだけでもOK
起こすときは驚かせないように、声かけやタッチは静かで穏やかに。
そして、日ごろからうなされにくい生活習慣を意識することで、より良い睡眠へとつながります。
眠っている人のそばにいてくれる存在がいるだけで、安心感は大きく変わります。
大切な人がぐっすり眠れるよう、ぜひやさしいサポートをしてあげてくださいね。
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